印象の取り方、模型の削り方

印象取得
作業用模型は、口蓋、上顎結節、歯肉頬移行部、頬舌小帯、下顎舌側最深部、臼後隆起が必要です。

床装置の適合が良くその機能を最大限に発揮できるように、注意して明確な印象採得をお願いします。
※印象変形による不適合で再製になった場合、新製扱いとなりますのでご了承ください。
石こう注入
印象内面の水分を除去してから
 →除去しないと面荒れの原因になります
 →模型に気泡があると床面に凹みができプラーク付着の原因になります

脱泡された硬石こうを用いて
 →鉤歯のアンダー削合時、模型内面から気泡が現れ
  クラスプを正しい位置に付与できなくなるおそれがあります


一度で必要な厚さまで注いで下さい
 →つぎ足しをすると製作の過程で外れてしまいます
厚み
上顎
薄すぎると口蓋が抜けてしまい理想的な外形がとれません。
装置を製作するには基底面が平らである必要があります。
平らにした状態で7~10㎜の厚みをもたせてください。
下顎
義歯の印象同様、最深部まで最後臼歯部も確実に印象してください。
特に下顎は印象が浅いとクラスプの脚の維持不足や小さなスクリューしか付与できなくなります。
トリミング
基底面は咬合平面と平行にして、下記の部位を削らないようにトリミングをする。

 ①歯肉頬移行部
 ②下顎舌側最深部
上顎 咬合面観で下記の部位を残してトリミングをする。
 
 ①口蓋
 ②上顎結節
 ③歯肉頬移行部及び頬小帯
下顎 咬合面観で下記の部位を残してトリミングをする。
 
 ①歯肉頬移行部及び頬小帯
 ②臼後隆起
 ③舌小帯
 ④下顎舌側最深部

 
  より適合の良い装置製作のためご協力をお願いいたします  

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